2021年12月20日月曜日

週刊OSMを見てみよう!

 週刊OSM(weeklyOSM)は、OpenStreetMapに関する世界中の出来事トピックについて毎週ボランティアメンバーによって編集と多言語翻訳が行われ、公開されています。 OSMに関して、コミュニティやOSM編集、タグ付け、データベース、技術開発、企業団体、統計、人道的支援、学術教育、イベント開催など様々なニュースが毎週まとめられ公開されます。

広い世界、OpenStreetMapプロジェクトの現在を知り、理解を深めることができる週刊OSM(weeklyOSM)をぜひご覧ください!


【WeeklyOSMの説明】 https://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:WeeklyOSM

週刊OSM/Weekly Twitter】https://twitter.com/WeeklyOSM

【週刊OSMはこうしてつくられる動画】

「週刊OSM570を見てみよう!& ゲスト:週刊OSM編集翻訳メンバーmuramotoさん!」

2021年12月6日月曜日

タスキングマネージャーを使ってみよう

1.郡山市のOSMマッピング

福島県郡山市のOSMマッピングは2008年頃スタートして現在に至っています。

それでもまだまだマッピングが不十分な箇所があります。郡山市OSMのベースマップの品質を均一にし、充実させるためにタスキングマネージャーを使ってマピングしています。編集エリア全体を俯瞰してマッピング状況をマッパー間で共有するにはタスキングマネージャーは優れたツールです。記憶をたよりに対象エリアをマッピングコンプリートしていく進め方よりタスク管理で見える化された進捗管理は作業効率が向上します。”ちょっと頑張ってみよう”スピリットも引き出してくれます:)

【タスキングマネージャーの説明】
◆Tasking Manager - OSM wiki


郡山市を神奈川県に被せるとこの大きさです。(広い)

2.タスキングマネージャー利用者募っています。

福島OSMではタスキングマネージャーの立ち上げを検討して地元企業の協力支援でサイト作成と運用をスタートしました。

https://tasks.fkmappers.org/



当初は福島や東北地方のマッピングの底上げに寄与できればという目的でしたが、日本全国コミュニティーにも開放できればと考えています。

今回作成したタスキングマネージャーは災害に特化したものではなく、国内OSMの日常的なコツコツ編集を支える意味合いで作っています。災害時編集の様なアクセス集中に対応する仕様ではありません。そこでOSMタスクを作りたい作成者を募集しています。OSM編集でタスキングマネージャーを使ってみたいと思われる方はご連絡ください。

試行運用なので、タスク数合計で10タスク程度を上限に考えています。広いエリアで長期間かかりそうなタスクは避けて、1年の期間でタスク管理できる範囲を対象としています。タスキングマネージャーの運用試行なので、改善点も見えてくると思うので協力していただけたらと思います。

3.市町村の境界線データ

タスキングマネージャーなどで市町村の境界線データが必要になった際にOSM-Boundariesのサイトをおすすめします。OpenStreetMapの最新境界データをアップしてるサイトです。世界の国別、行政地域(県別、市単位の境界線がダウンロードできます。陸と水域(海上)も選択してダウンロードできます。OSMのアカウントでログインするとダウンロードできるようになります。境界データはOSMデータ利用に準拠するので出典表記必要です。お試しください。






2019年12月20日金曜日

ヤン・エリクさん(マピラリー)、 ステーブ・コーストさん(OSM創始者)との四方山話、雑感

2019年は当たり年だったのか、マピラリーのトップ、ヤン・エリクさんとOSM創始者、ステーブ・コーストさん、それぞれと普通に話せる機会がありました。
なので、専門的な話もありますが、どんな方かなーと私の雑感を記します。
お二人とも言えることは気配りを感じますし、紳士的です。


◆ヤン・エリックさん(マピラリーCEO)

エリクさんには数年前マピラリーが世界に知られるようになった頃、無理を承知で日本のマピラリファン結婚式にビデオレターをお願いしたことがありました。快諾され、会ったこともない私たちに送られてきたビデオを見て人柄を感じました。
ご本人から一言、二言コメントビデオいただければ二重丸と思っていたのですが、
マピラリー社の皆さんと映っているそのビデオは、リハ―サルを重ねて、1,2,3スタートというように丁寧にコメントを言われているように見えました。日本の熱心(ストロング)なマピラリーファンたちと言われ始まった頃の出来事でした。

そして今年、ご本人とご対面。。。
優しさと強さ、軟らかさ(そして気配り)を感じながらいろいろお話ししました。
エリクさんはベジタリアンで、日頃はバス通勤されているetc。。。
マピラリの名前の由来は?との質問に、マップとキャピラリー(毛細管)の合体ですとの答え。その時点で私は大きく納得、これで様々な問いの答えが見えました。
自分自身ここまで数年ワイワイ、マピラリーに触れてきてこの名前になぜ注目しなかったのか、そうだったんですねーの一言でした。
地図の隅々まで新鮮な酸素と栄養を供給、行き渡らせるその毛細血管です。そう、ストリートレベルの新鮮な写真データを地図の隅々まで行きわ渡らせる。まさしく地図への栄養(ソース)供給網です。また、マピラリによって地図そのものが毛細血管のように伸びていくというイメージもあります。いいですね。


以下は、今年8月のエリクさんインタビュー記事です。
マピラリのスタートと現在のスタンスがわかると思います。
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"TOA Podcast Studio: What entrepreneurs should think about before starting their companies"以下、記事の冒頭、機械訳です。
「Solemは、スタートアップがマッピングデータの収集と共有に直面する課題に気付いて6年前にMapillaryを立ち上げました。彼は当時シリコンバレーに住んでいて、ポーラーローズを売った後にアップルで働いていました。 Solemは、新興企業や大規模なハイテク企業でさえ、構築したいナビゲーション関連アプリの生のマッピングデータを取得することがどれほど難しいかを認識しました。
「その理由は、すべてのハイテク企業と大規模なマッピング企業が、非常に非常に高価でスケーラブルでない方法でデータを収集しているためです」とSolem氏は言いました。生のマッピングデータと画像へのアクセスにはコストがかかるため、企業がそれを取得した場合、共有したくありません。 Solemは、すべての人、特にスマートフォンを使用している人全員にデータコレクションを公開した場合、コンピュータービジョンを使用してクラウドソーシングされた画像を接続し、それらからデータを抽出して公開できると考えていました。そうすることで、情報サイロがなくなり、マッピングデータがまったく新しい企業の世界に開かれます。Mapillaryは、このデータ収集のニーズを満たすために生まれました。同社は、他の企業が構築する計画の基礎として使用する画像とマッピングデータを公開しています。 Mapillaryは、多くの顧客と競合するマッピング製品を意図的に提供していません。」
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またエリクさんはもともとコンピュータビジョンの分野では有名で、学習書として使われてきた「Programming Computer Vision with Python」の著者でもあります。
本を持参してサインいただきましたが、うちのジュニアがこの本と顔認識技術-アップルの件を知っていたと伝えると喜んでくださいました。
本を眺めながら、一言「クラシック」とつぶやいていたように聞こえました。
マピラリーも最近その投稿画像数が10億枚を超え、個人投稿とともに企業からの画像データ提供も増えています。さらなる展開とデータの増加を期待します。



◆スティーブ・コーストさん(OSM創始者)

コーストさんと初めて会ったのは2008年のSotM(アイルランド)でした。まったく話す機会もなく遠目から「あーあの人がOSM始めたんだ。」と見ていました。寡黙で若い大きい(体格)という印象でした。初の本人とのコンタクトは、私がOSM5th誕生日ケーキビデオを公開した際にべた褒めしてくれたことだったと思います。

OSM創成期の紹介まで、当時マッピングは衛星写真や航空写真が使えなかったので、GPSロガーを持って歩きまわりそのログを下絵に地図を描くということが盛んに行われていました。これは横浜の八景島を描くために取った一日のGPSログです。ローラーコースターにも乗りました。

コーストさんとはそれから何回か会う機会はありましたが、普通に会話できたのは2011年3月東日本大震災の一週間前でした。
当時、あのシアトルに居た彼からいただいたお土産、小さなキーホルダーはわが家、思い出の品です。福島で家族と楽しくOSM活動していますと会話する中、同席していた息子にも気を使って言葉をかけたり遊んでくれました。

その年震災後2011年夏にSotM EUでコーストさんを見かけたので"Hi"と声をかけました。すぐに返ってきた言葉は「家族は大丈夫か?」でした。うれしかったです。間違いなく発表に力が入りました。

そして今年、ご対面。。。
時は経ちましたが、お話しして変わっていないように見えました。私が思うスティーブ・コーストさんでした。今回コーストさんにも「THE BOOK OF OSM」本にサインをいただきました。

"Thanks for the Maps. " 感謝の念を面と向かって言われ、この歳でも身が引き締まる思いでした。OSM創成期~思春期にOSMに関わって来た方々のインタビューをまとめたおすすめの本です。
コーストさん、OSMとは距離をおいていた時期もありましたが、最近よく声を聞くようになりました。楽しみです。

今回のあげたエリクさん、コーストさんお二人とも"その先"が見え隠れするところにひかれます。「ここでとどまらないよ」というイメージです。

そしてコーストさん、今日お誕生日です。
Happy Birthday!
たぶん、なんと驚きのまだ30代です。
初めて会った当時は「20代」でした。そうですね。

以上、四方山話、雑感でした。

2018年8月11日土曜日

State of the Map Japan 2018

8月11日、日比谷図書文化館 日比谷コンベンションホールにて State of the Map Japan 2018 が開催されました。
https://stateofthemap.jp/2018/
 
 

2018年7月30日月曜日

State of the Map 2018 Milan

State of the Map 2018が7月28-30日の3日間イタリアのミラノ工科大学で開催されました。54ヶ国から420人を超える参加者がありました。
https://2018.stateofthemap.org/
https://wiki.openstreetmap.org/wiki/State_of_the_Map_2018
 
 

暑かったーMilan、楽しかったです。多くの方々とご一緒できました。
I’d like to thank you all.

2017年8月21日月曜日

State of the Map 2017

OpenStreetMap年次国際カンファレンスState Of The Map 2017が8月18日~20日の3日間、会津若松市で開催されました。多くの国々から200名を超える参加がありました。
State Of The Map 2017 took place 18–20 August 2017 in Aizu-Wakamatsu, Fukushima Prefecture, Japan.
https://2017.stateofthemap.org/
https://wiki.openstreetmap.org/wiki/State_of_the_Map_2017


SotM2017プロモーションビデオ
SotM2017 Epilogue Video カンファレンスの雰囲気が伝わってきます。

2016年12月8日木曜日

Announcing the 10th State of the Map

State of the Map will be in Aizuwakamatsu, Japan:)
来年開催予定の第10回OpenStreetMap年次国際会議 State of the Map 2017の開催地が会津若松市に決定したことが12月7日発表されました。
"Announcing the 10th State of the Map"
https://blog.openstreetmap.org/2016/12/07/announcing-the-10th-state-of-the-map/
State of The Mapとは

State of the Map(SotM)は、OpenStreetMapに関する世界最大の年次国際会議です。世界各国の一般マッパー、GIS開発者、アプリケーション開発者、OSMコミュニティ指導者、政府関係者・自治体・団体・企業の関係者が一同に会し、基調講演、各種プレゼンテーション、ハッカソン等が行なわれます。SotMではOpenStreetMapに関わる技術・国際交流が図られ、OSMコミュニティにおける発展と協調を促進します。 今年9月、ベルギーのブリュッセルで第9回SotM2016が開催されました。52カ国から400名の参加者がありました。SotMは過去マンチェスター、リムリック、アムステルダム、ジローナ、東京、バーミンガム、デンバー、ブエノスアイレス、ブリュッセルなどの都市で開催され、近年参加者は300~400名規模となっています。

国際会議SotM誘致活動

 
2015年暮れに、OSMの福島ユーザーグループで「OSMカンファレンスを福島で開催する!という夢を追ってみますか」という話題があがり、早速FacebookにSotM誘致グループ「State of the Map in Fukushima」を作成、グループのテーマは『OpenStreetMapカンファレンスを福島で開催することを夢見て、あれこれ話し合う場所です。国内、国際会議を問わずアイデアを出し合えればと思います。』という内容でした。一番の目的は、日本ローカルの国内向けOSM年次カンファレンスSotM Japanの福島誘致でしたが、この際だからエイッと本家の国際会議SotMの誘致も視野に入れますかと進展しました。その後、2016年国内向けOSMカンファレンスSotM Japanの開催地が東京と決まり、夢の国際会議SotM開催地への立候補への関心がより高まりました。 


SotM開催地コンペティション

SotM開催地決定は公募によるコンペ形式です。例年、複数の大都市が立候補して開催条件を公開し、選考を受け開催地が決定されてきました。そんな晴れの舞台に日本の小都市で立候補できる?国際会議開催可能なの?と情報収集・プラン検討など、手探り状態でした。それでもまずSotM開催地コンペへ条件を満たして応募することを第1のマイルストーンとしてグループ活動を進めました。2016年3月、SotM開催地コンペの参加募集が開始されました。OSM福島のローカルグループとして会津若松市開催で提案書を提出、応募しました。またプロモーション用として会津若松市開催提案サイトを作成公開しました。
最終的にSotM2017開催地コンペに参加したのは、会津若松市(12万都市)イタリア・ミラノ(130万都市)の2都市でした。この2都市で選考がおこなわれることに。


2017年夏、SotM会津でお会いしましょう!

2016年8月、主催するOSM財団から会津若松市が開催地として暫定決定したとの連絡が来ました。会場、期間等の協議調整を続け、12月正式発表となりました。春に開催立候補した後、長い期間待ちましたが、おかげさまで会津若松市開催という良い知らせをいただくことができました。日本でのSotM国際会議開催は2012年のSotM2012Tokyoに続き2回目となります。世界中からOSMコミュニティーのメンバー、仲間たちが日本にやってきます。ぜひこの機会にご参加ください。 2017年夏、SotM会津でお会いしましょう! 



週刊OSMを見てみよう!

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