なので、専門的な話もありますが、どんな方かなーと私の雑感を記します。
お二人とも言えることは気配りを感じますし、紳士的です。
◆ヤン・エリックさん(マピラリーCEO)
エリクさんには数年前マピラリーが世界に知られるようになった頃、無理を承知で日本のマピラリファン結婚式にビデオレターをお願いしたことがありました。快諾され、会ったこともない私たちに送られてきたビデオを見て人柄を感じました。
ご本人から一言、二言コメントビデオいただければ二重丸と思っていたのですが、
マピラリー社の皆さんと映っているそのビデオは、リハ―サルを重ねて、1,2,3スタートというように丁寧にコメントを言われているように見えました。日本の熱心(ストロング)なマピラリーファンたちと言われ始まった頃の出来事でした。
そして今年、ご本人とご対面。。。
優しさと強さ、軟らかさ(そして気配り)を感じながらいろいろお話ししました。
エリクさんはベジタリアンで、日頃はバス通勤されているetc。。。
マピラリの名前の由来は?との質問に、マップとキャピラリー(毛細管)の合体ですとの答え。その時点で私は大きく納得、これで様々な問いの答えが見えました。
自分自身ここまで数年ワイワイ、マピラリーに触れてきてこの名前になぜ注目しなかったのか、そうだったんですねーの一言でした。
地図の隅々まで新鮮な酸素と栄養を供給、行き渡らせるその毛細血管です。そう、ストリートレベルの新鮮な写真データを地図の隅々まで行きわ渡らせる。まさしく地図への栄養(ソース)供給網です。また、マピラリによって地図そのものが毛細血管のように伸びていくというイメージもあります。いいですね。
以下は、今年8月のエリクさんインタビュー記事です。
マピラリのスタートと現在のスタンスがわかると思います。
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"TOA Podcast Studio: What entrepreneurs should think about before starting their companies"以下、記事の冒頭、機械訳です。
「Solemは、スタートアップがマッピングデータの収集と共有に直面する課題に気付いて6年前にMapillaryを立ち上げました。彼は当時シリコンバレーに住んでいて、ポーラーローズを売った後にアップルで働いていました。 Solemは、新興企業や大規模なハイテク企業でさえ、構築したいナビゲーション関連アプリの生のマッピングデータを取得することがどれほど難しいかを認識しました。
「その理由は、すべてのハイテク企業と大規模なマッピング企業が、非常に非常に高価でスケーラブルでない方法でデータを収集しているためです」とSolem氏は言いました。生のマッピングデータと画像へのアクセスにはコストがかかるため、企業がそれを取得した場合、共有したくありません。 Solemは、すべての人、特にスマートフォンを使用している人全員にデータコレクションを公開した場合、コンピュータービジョンを使用してクラウドソーシングされた画像を接続し、それらからデータを抽出して公開できると考えていました。そうすることで、情報サイロがなくなり、マッピングデータがまったく新しい企業の世界に開かれます。Mapillaryは、このデータ収集のニーズを満たすために生まれました。同社は、他の企業が構築する計画の基礎として使用する画像とマッピングデータを公開しています。 Mapillaryは、多くの顧客と競合するマッピング製品を意図的に提供していません。」
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またエリクさんはもともとコンピュータビジョンの分野では有名で、学習書として使われてきた「Programming Computer Vision with Python」の著者でもあります。
本を持参してサインいただきましたが、うちのジュニアがこの本と顔認識技術-アップルの件を知っていたと伝えると喜んでくださいました。
本を眺めながら、一言「クラシック」とつぶやいていたように聞こえました。
マピラリーも最近その投稿画像数が10億枚を超え、個人投稿とともに企業からの画像データ提供も増えています。さらなる展開とデータの増加を期待します。
◆スティーブ・コーストさん(OSM創始者)
コーストさんと初めて会ったのは2008年のSotM(アイルランド)でした。まったく話す機会もなく遠目から「あーあの人がOSM始めたんだ。」と見ていました。寡黙で若い大きい(体格)という印象でした。初の本人とのコンタクトは、私がOSM5th誕生日ケーキビデオを公開した際にべた褒めしてくれたことだったと思います。
OSM創成期の紹介まで、当時マッピングは衛星写真や航空写真が使えなかったので、GPSロガーを持って歩きまわりそのログを下絵に地図を描くということが盛んに行われていました。これは横浜の八景島を描くために取った一日のGPSログです。ローラーコースターにも乗りました。
当時、あのシアトルに居た彼からいただいたお土産、小さなキーホルダーはわが家、思い出の品です。福島で家族と楽しくOSM活動していますと会話する中、同席していた息子にも気を使って言葉をかけたり遊んでくれました。
その年震災後2011年夏にSotM EUでコーストさんを見かけたので"Hi"と声をかけました。すぐに返ってきた言葉は「家族は大丈夫か?」でした。うれしかったです。間違いなく発表に力が入りました。
そして今年、ご対面。。。
時は経ちましたが、お話しして変わっていないように見えました。私が思うスティーブ・コーストさんでした。今回コーストさんにも「THE BOOK OF OSM」本にサインをいただきました。
"Thanks for the Maps. " 感謝の念を面と向かって言われ、この歳でも身が引き締まる思いでした。OSM創成期~思春期にOSMに関わって来た方々のインタビューをまとめたおすすめの本です。
コーストさん、OSMとは距離をおいていた時期もありましたが、最近よく声を聞くようになりました。楽しみです。
今回のあげたエリクさん、コーストさんお二人とも"その先"が見え隠れするところにひかれます。「ここでとどまらないよ」というイメージです。
そしてコーストさん、今日お誕生日です。
Happy Birthday!
たぶん、なんと驚きのまだ30代です。
初めて会った当時は「20代」でした。そうですね。
以上、四方山話、雑感でした。